ガラスの足 佐藤智大
こんにちわ。佐藤智大です。
本日の懐かしい名馬は強烈な末脚で見る物の心を奪っていった、オグリキャップについてです。
地方競馬から身を起こし、実力一本でスターダムにのし上がったオグリキャップ。激動の時代・昭和の終わりに現れた1頭のサラブレッドは、ハイセイコー以来の競馬ブームを巻き起こし、日本の競馬を新たな時代へと導きました。
オグリキャップはたび重なる脚部不安に苛まれ、秋の天皇賞、ジャパンカップと惨敗を喫します。「オグリは終わった」、そんな風評も聞こえてくるなか、彼は4番人気で生涯最後のゲートに赴きました。第35回有馬記念。多くのファンが逡巡のはてに、オグリという名の夢に賭けました。スーパーヒーローのラストランは、劇的な勝利で幕を下ろしたのです
爆発的なオグリブームは、くしくもバブル最盛期と一致します。うたかたの時に生きたオグリキャップは、ひたすら走り抜くことで私たちの胸を熱くしました。白い炎の記憶は、不滅の真実として、競馬史に刻まれています。
以上、佐藤智大でした。